9月8日16時、娘達が台湾経由の飛行機でパリに帰った。
8月9日に帰省してジャスト一ヶ月。

これだけ居られると、去る時の寂しさはなかなかのモノ。

しかも、これまでは成田発着だったので、仙台から高速バスを使っていたから見送りもある意味気持ちも楽だったが、仙台から飛行機で飛び去って別れるとなると・・。

飛び去って行く飛行機に手を振りながら、つい年甲斐もなくウルっときてしまった。
どうか、二人支え合って元気健康な日常を向こうでも送ることが出来ますように


それにしても、旦那様は3ヶ月のバカンス取得。
そんなに休んで仕事を忘れてしまわないのかな?・・とは、余計な心配事

翌日、S子さんに誘われてサイクリング

100キロを超すライドにチャレンジしたいのだそうだ。
こんなお爺さんに声をかけてくれるのは大変ありがたく嬉しいけど、なにせ毎週末15キロのザックを背にあちこちの山に入っている彼女。
帰省していた娘達の対応で、お疲れ気味のロートルが付いて行けるか不安。
ともあれ、7時45分、提案したコースを出発。
コースは、
自宅~樽水峠~村田~遠刈田~七ヶ宿~小坂峠を越えて国見~梁川駅~
サイクルトレインで東船岡駅で降り、岩沼~名取~自宅。
前夜までの大雨が心配だったが、天気は回復している‥
が、名取川はこれまでと打って変わって、激流と化していた、

最初の樽水峠の急坂を皮切りに、村田までの数度にわたるアップダウンをこなし、

遠刈田までの”地味な”上りを車の往来に気をつけながら黙々と向かう。

七ヶ宿まで飲食店が無いので、途中のコンビニで飲み物と行動食を仕入れようとザックを降ろしたら
あれ

財布が無い

忘れたのか落としたのか・・。
仕方なく、S子さんにお借りして先ヘ進むことにした。
エコーラインへ向かう車が行き交う県道を避けて裏道を通り、遠刈田温泉、こけし橋着。

今回のコースは何度か辿ってはいるが、ここから白石スキー場までの上りが、これまで使った脚に更なる負担をかけるところ。

それでも、彼女のゆったりマイペースに助けられ、大きな負担もなくクリアできた。

一旦下ってコガ沢の橋を渡り、上り返して白石スキー場分岐の湧水で水を補給。
再び下って不忘登山口である硯石のピークをこなすと、後は「人生下り坂サイコー!」のダウンヒルが待っていた。

コーナーリングに注意をしながら、これまでの大汗を吹き飛ばすように気持ちよく下り、一気に七ヶ宿の道の駅着。

ダムカレー

ダムであるライスをカットして決壊させてもカレーは流出しません

まったりと休んだ後は、ほとんど車の通らないダム湖の反対側道路を気持ちよく走る。

何度かトンネルを越え、

ダムの大噴水が吹き上がるのを今か今かと待ち、

飛不動尊で参拝。

不動尊は酉年の守り本尊。
「鶏は三歩、歩くと物事を忘れる」
今日も財布を忘れ、しかも借りたお金で買ったパンを途中置き忘れ・・。
これ以上無い酉年の典型(^-^;
七ヶ宿街道の宿場町である下戸沢・上戸沢を過ぎ、小坂峠への本格的な上りに入った。
宮城側は急な坂は無くダラダラとしたボディブロー的坂だが、福島側はかなり急なつづら折れが続いてかなり辛い。
以前このコースの逆回りで入った時は、息も絶え絶えだった。
今回は、きついはきついがそれほどではなかった。

峠頂からは、福島盆地が足元に広がってなかなかの眺望。

下りきったところには、豊富な湧水。

桑折追分で奥州街道と別れ、七ヶ宿街道小坂峠への入り口である。
この後は坂は無い

R4号線に出た時点で15:35。15:49の阿武隈急行下り。
間に合いそうもないので、ヘッデンライドの覚悟を決めて16;51の列車にした。
国見の道の駅で時間をつぶし、梁川駅へひとっ走り🚴
輪行準備不必要のサイクル列車は、実に快適だ。

4台連結だが、僕たちの乗った車両の乗客は僕たちの他に一人だけ。
がんばれ、アブキュウ

東船岡駅で降り、R349に出て白石川の橋を渡って阿武隈川土手をひた走り。
その後ライトを点灯させて車の多いR39を避けて脇の農道をひた走り、その後頻繁に往来する車に緊張しながら岩沼、名取を通過し、どうにか往路の名取川に出ることが出来た。
ウン十年ぶりの夜間ライドは、かなりの緊張を強いられた。
とにかく対向車のライトが眩しくて路面が見えない。
どうにか自宅着いたのは、7;20。
初めて100キロを超えたと喜ぶS子さん。
いえいえ、貴女は200キロでも走れます!
かなりの数の坂や、ヘッデンライドをこなしてのライドだったが、思いのほか脚が残っていた。
今度は僕も200キロ?
走行距離 127キロ。 獲得標高 2154m。
なんだかんだで、結局12時間行動でありました。
賑やかで明るい彼女とのサイクリングは、いつも楽しい。

また、一緒に走ろう
おしまい