プロフィール

ワカポン

Author:ワカポン
 山は自転車のため、自転車は山のため。
 仙台を起点に、夏は蔵王や鳥海での大会を目指してヒルクライム練習と、近辺の沢登りや花の稜線歩き。
 冬は山スキーで蔵王・月山メインに、あちこち出没中。
これは、その日記です(boke防止)。


最新記事


カテゴリ


最新トラックバック


月別アーカイブ


カウンター


DATE: CATEGORY:自転車コーナー
遂にと言うか、突然ながら松本サイクルが店を閉じることになった。
border_convert_20180629172206.jpg

体調不良もあって「近いうちに店を閉じる」と話をしてはいたのだが、僕はその「近いうち」は年末か年度末の区切りあたりかな、と勝手に解釈していた。
松本サイクル。
DSCF2789_convert_20180629172928.jpg
開店は昭和56年だったか。
店主の松本さんとはそれ以来の付き合い。
DSCF2772_convert_20180629172530.jpg

当時僕が他店でブリジストンの黄色いスポルティーフを購入し、西多賀の路上をポタリングしていると左手の集合店舗に
小さな自転車屋が開店していた。
DSCF2784_convert_20180629172613.jpg
「へー、自転車屋ができたんだ」とその前を通過すると、若き男がこちらの自転車をしげしげと見ながら僕と眼が合った。
これが最初の出会い。
DSCF3012_convert_20180629173520.jpg

ややあって店を訪れ、言葉を交わすようになる。
店主は、米沢工業時代自転車競技部で国体にも出たという松本さん。
その話に魅せられ早速ロードレーサー(当時はロードバイクとは言わなかった)を組んでもらった。
PA140300_convert_20180629173121.jpg
フレーム素材はクロモリ、メーカーはケルビム。
パーツもデュラやカンパを採り入れた、当時としてはなかなかの物。
PA140315_convert_20180629173158.jpg
松本サイクル第1号のオーダーロードの完成だった。

二人で6時半集合の朝練が始まった。
距離は、せいぜい名取の高舘辺りを周回する1時間ほどの短いコースだったが、ほぼ毎日走った。
LIBI8435_convert_20180629174807.jpg
彼の走りは、姿勢がぐっと低くダッシュをかけられると、始めたばかりの僕は付いていくことができない。
通過する車の後ろに付いてスピードを上げ、僕の視界から遠ざかっていくこともあった。
特に坂道でのスタートダッシュは、さすが元国体選手と思わせるようなテンポの速い踏み込みで「ガッ ガッ」と駆け上がっていく。
男の僕でも惚れ惚れするような走りだった。
P9030177_convert_20180629173936.jpg
とにかく負けまいと後を追いかけながら、連日一緒に走った。
ロードで走る楽しさを教えてくれた師匠でもある。

その後仲間も増え、チーム名も「ビクトリーサイクルフレンズ」として、あちこちの大会に出るようになった。
蔵王七日原で毎年開催のツールド蔵王初め、中新田、江刺などなど。
練習も七ヶ宿、福島、相馬へと距離を伸ばしていった。
その後、会の活動の充実度に合わせ、「チーム・アムーナ」と改名。現在に至っている。
image_convert_20180629172954.jpg
命名者は松本さん。
インドの「空飛ぶ神様の乗り物」の名をヒントにしたらしい。

その松本さんが、数年前に体調を崩し自転車に乗れる状態ではなくなった。
あれほど好きなロードバイクに乗れなくなった。
DSCF2535_convert_20180528100736.jpg

それでもフレームビルダーとしてロードやクロスの自転車製作はがんばって続けてきた。
彼の作るクロモリフレームは丈夫さに加え、美しいフォルムにけっこうファンが多く、全国各地からのオーダーもあった。
36002499_2089942327920022_3325634924374917120_n[2]_convert_20180629175528
「日本一小さな、フレームづくりの自転車屋」と冗談を言いながらも、3畳間程度の一人動くのがやっとの作業スペースで自負の込もった仕事をしていた。
DSCF2778_convert_20180629172849.jpg

それもここしばらく痛みがひどく、力仕事も姿勢保持も厳しいと言っていた。
DSCF3009_convert_20180629173427.jpg
そして6月いっぱいでの閉店。
DSCF2663_convert_20180629172313.jpg

閉店を決めても変わらぬ笑顔で接しているが、心中察して余りある。
そして、今になって改めて存在の大きさに気付く。
P9170929_convert_20180629174405.jpg
僕だけでなく、他のチームメンバーも同じ思いだろう。
仙台から貴重な職人の一人が消えていく。
P9170932_convert_20180629174515.jpg

ジャネーの法則というのがある。
幼い時・若い時ほど年月の経過は長く思われ、年を重ねるほど短く感じるものだという。
確かに僕も10歳から成人を迎えるまでは、非常に長い10年間だったように思える。
PC030042_convert_20180629173810.jpg
松本サイクル、37年。
DSCF2666_convert_20180629172422.jpg

長かったのか、短かったのか・・。
いつかまた一緒に走れる日が来れば、と思う。
DSCF2775_convert_20180629172502.jpg

2018年6月30日の本日をもって、まつもとサイクル閉店。
DSCF3001_convert_20180629173340.jpg
ご苦労様でした。
スポンサーサイト
コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)



copyright © 2018 山と自転車inみちのく all rights reserved.Powered by FC2ブログ